2013年02月17日

ベーム&ベルリン・フィルのモーツァルト:後期6大交響曲集


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ベームはベルリン・フィルとモーツァルトの交響曲全集を録音し、既に紹介したところだが、全集までは要らないという人にお薦めの後期6大交響曲集。

モーツァルトの交響曲の演奏様式は、最近ではピリオド楽器などの小編成によるものが主流になりつつあるが、本盤のような大編成のオーケストラによる重厚な演奏を耳にすると、故郷に帰ってきたようなほっとした気分になる。

ベームが1960年代にベルリン・フィルと組んで成し遂げたモーツァルトの交響曲全集は、大編成によるオーケストラによる古典的な名演として、金字塔とも言うべき歴史的名盤であると思う。

本盤は、その全集から後期の6曲を抜粋したものであるが、いずれの曲も、厳しい造型の下、重厚でシンフォニックなアプローチであり、モーツァルト演奏に必要不可欠の高貴な優雅さにもいささかの不足はない。

ベルリン・フィルの巧さも特筆すべきであり、ベームともども、最高のパフォーマンスを示している。

ベームは、1970年代にもウィーン・フィルとモーツァルトの交響曲全集に着手(結局は果たせなかったが)したが、老巨匠ならではの枯れた味わいはあるものの、リズムにやや硬直が見られることもあり、このベルリン・フィルとの演奏の優位は動かないと思われる。

香りや気品は後年のウィーン・フィル盤に譲る部分も大きいが、ベルリン・フィルらしく強い覇気と強靭なアンサンブル、ドイツ風のゴツゴツした重厚な響きと構成感が素晴らしい。

この頃のベルリン・フィルは、カラヤンがシェフになってサウンドが徐々にカラヤン風な明るく豊麗なものに変化しつつある時期だったのだが、モーツァルトの交響曲全集やセレナード集、ブラ1、エロイカなど、この頃のベームの一連の録音は、質実剛健なドイツのマイスターといった感じで、後年のウィーン・フィルとの再録音と違った筋肉質な音楽を聴かせる。

ルビジウム・カッティングによって、素晴らしい音質が蘇ったのも嬉しい限りだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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