2013年03月05日

ラトルのヤナーチェク:シンフォニエッタ&タラス・ブーリバ


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若きラトルによる素晴らしい名演だ。

日本でもようやく「次代を担うイギリスの新鋭指揮者」として認識されてきた頃で、当時27歳だった若きラトルのみずみずしい感性がはじけている。

ヤナーチェクはラトルにとって、デビュー当時から思い入れの深い重要なレパートリー。

「シンフォニエッタ」や「タラス・ブーリバ」は、ヤナーチェクの管弦楽曲の2大傑作であり、特に、近年においては、とある小説の影響もあるとは思うが、数々の名演が生み出されるに至っている。

ところが、本盤が録音された1982年当時は、これらの両曲は、せいぜいチェコ出身指揮者が指揮するローカルな作品の域を脱していなかったのではないかと考える。

その後は、アバドやマッケラスなど、チェコ出身の指揮者以外の国際的な大指揮者による名演が数々生み出されるようになったが、それだけに、若きラトルが、両曲に挑戦したというのは、前述のような背景を考えると、並々ならぬ意欲があったものと拝察される。

本盤の演奏に見られる切れば血が吹き出てくるような圧倒的な生命力や、切れ味鋭いテンポ設定などには、現在の偉大なラトルを彷彿とさせるような豊かな才能を感じさせる。

「タラス・ブーリバ」の第1曲のオルガンがいかにも弱過ぎるのが一つだけ残念な気はするが、全体の演奏の評価を下げるほどではなく、当時27歳という若さを考慮すれば、むしろそうした強弱を思い切って行うという表現を褒めるべきであると考える。

フィルハーモニア管弦楽団を起用したのも成功しており、「シンフォニエッタ」の冒頭のファンファーレなど実に輝かしくて巧い。

HQCD化によって、音質により鮮明さを増したのも大いに評価できる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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