2013年02月22日

テンシュテット&ベルリン・フィルのドヴォルザーク:交響曲第8番ほか(1980年ライヴ)


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壮絶な超名演だ。

テンシュテットは、もし現在も存命であれば、今年は86歳(これは、スクロヴァチェフスキよりも若い)になったはずで、咽頭癌で若くして死去したのは、音楽界にとって大きな損失であったが、本盤のような燃焼度の高い演奏を繰り返していた点にかんがみれば、心身ともに相当に負担がきていたのではないかと思われるほどだ。

それほどまでに、本盤の演奏は豪演だ。

メインのドヴォルザークの第8番は、スタジオ録音がなく、数年前にBBCからライヴ音源が発売されたが、演奏の質は本盤の方がはるかに上。

このように劇的な名演は、他には類例を見ないものと思われる。

第1楽章は、うねるようなテンポ設定と、随所に噴き出てくるようなパッションの爆発が圧巻だ。

第2楽章も、緩急自在のテンポ設定を駆使した一大叙事詩のようなスケールの雄大さが素晴らしい。

第3楽章は、感傷には陥らない高踏的な美しさが見事である。

そして、終楽章は、おそらくは史上最速とも言えるハイテンポで全曲を駆け抜ける。

ベルリン・フィルの重量感溢れる演奏も相俟って、圧倒的な迫力の下、全曲を締めくくるのである。

次いで、プフィッツナーの序曲が素晴らしい。

この生命力に満ち溢れた劇的な名演は、テンシュテットだからこそ可能な至芸と言える。

モーツァルトのピアノ協奏曲第23番は、ピアニストのヒアーホルツァーのサポートを最優先させた感もあるが、それでも第2楽章の悲劇的な表現などにテンシュテットならではの個性も散見され、名演と評価するのにやぶさかではない。

録音も、非常に鮮明であり、十分に満足できる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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