2014年04月29日

スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリンのシューマン:交響曲第1番<春>&第3番<ライン>


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NHK交響楽団の名誉指揮者として、かつてたびたび来日して名演奏の数々を聴かせてくれたスウィトナーであるが、スウィトナーの遺した名演の数々の大半は、何と言っても手兵であるシュターツカペレ・ベルリンとの演奏であるというのが衆目の一致するところではないだろうか。

スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリンは、現在ではすっかりと失われてしまったジャーマンサウンドを奏でている。

国際的にも奏者の技量が最重要視され、各オーケストラの音色が均質化されている今日からすれば、まさに隔世の感がある。

スウィトナーは、それほど個性的なアプローチをする指揮者ではなかったので、これは、シュターツカペレ・ベルリンの力量によるところも大きいのではないかと考える。

このような重厚なジャーマンサウンドをベースとしたシューマンの交響曲は何と言う味わい深いものであることか。

特に、第1番は、1841年の自筆譜をベースとしているだけに、シューマンの素朴とも言うべきオーケストレーションの魅力が、聴き手にダイレクトに伝わってくる。

自筆譜独自の暗鬱さや内向的性格を的確に捉え、しかも音楽的な統一感と説得力の強さはスウィトナーの巨匠性を示している。

冒頭のホルンとトランペットが現行譜より3度下で始まるほか、驚くような違いがいくつも見られるが、スウィトナーは現行譜との異同を明確に示しつつ、シューマンの音楽的本質をかつてないほど明らかにした演奏を聴かせている。

全体に静けささえ漂っているようで、シューマンはオーケストレーションが下手だったとの定説を覆すのに十分な魅力を湛えていると言える。

第3番も、外面的な華々しさとは皆無。

華麗な効果に傾斜しない陰影の濃い表現だが、旋律は幻想的に歌い、シューマンの独創性を端的に示している。

シューマンの幾分くすんだいぶし銀のオーケストレーションを、奇を衒うことなく自然体で表現することによって、楽曲本来の根源的な魅力を見事に引き出している点を高く評価したい。

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