2013年03月07日

グリモーのピアノ・コレクション


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選曲、演奏、録音の3拍子そろった素晴らしい名演集であると高く評価したい。

まず、いかにもグリモーならではのセンス満点の選曲の妙が見事だ。

モーツァルトからリスト、ベルク、そしてバルトークに至る作品の変容の系譜を1枚のCDで味わうことができるのは、何と言う素晴らしいことであろうか。

バルトークの選曲に当たって、ピアノ・ソナタではなく、ルーマニア民俗舞曲を採用したのも大変興味深いところだ。

そして、演奏内容も凄い。

モーツァルトなど、他のピアニストによる演奏とはまるで異なる、いわゆる崩した演奏であるが、グリモーの心の込め方が尋常ならざるレベルに達しているため、非常に説得力のある名演に仕上がっている。

ベルクやリストの、超絶的なテクニックも凄いの一言。

特に、リストは、卓越したテクニックを要するだけでなく、幅広い表現力をも必要とするが、グリモーは、力強い打鍵から天国的な抒情の美しさに至るまで完璧に表現し、実にスケール雄大な名演を成し遂げている。

特に、強靭な打鍵は、女流ピアニストの常識を覆すような圧倒的な迫力に満ち溢れている。

ルーマニア民俗舞曲の各曲の巧みな描き分けも、前3曲のピアノ・ソナタを総括するようなドラマティックなアプローチで巧みに行うことに成功している。

どの曲も唯一無二のグリモー色に染まっており、各曲に嵌っているか否かにつき聴き手の印象が大きく異なるものの、有名曲の新たな解釈の面白さという点で非常に興味深く聴ける1枚だと思う。

録音も鮮明であり、特に、ピアノ曲との相性抜群のSHM−CD化は、本盤の価値を高めるのに大きく貢献していると言える。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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