2013年03月03日

バーンスタイン&ニューヨーク・フィルのショスタコーヴィチ:交響曲第5番(1959 Live)、他


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1959年8月16日 ザルツブルク・旧祝祭劇場に於けるモノラル・ライヴ録音。

バーンスタインは、マーラー指揮者としては、おそらくは大巨匠の一人と言えるだろう。

いや、もしかしたら、史上最高のマーラー指揮者と評価しても過言ではないかもしれない。

それに続くのがシューマンであると思うが、筆者は、その他の、特にドイツ系の音楽は、雄弁ではあるものの、深みがないのが大いに問題であると考えている。

これは、ショスタコーヴィチについても言えるところであり、一部の評論家が支持するシカゴ交響楽団との交響曲第7番など、雄弁ではあるが、それだけでは、ショスタコーヴィチの本質を表現することは不可能だ。

ショスタコーヴィチは、ソヴィエト連邦という、例えて言えば、今の北朝鮮のようなとんでもない国で、粛清の恐怖を耐え忍んで、したたかに生きていた。

こうした日常における死への恐怖は、ショスタコーヴィチの楽曲に色濃く反映されており、それをバーンスタインのような外面的で大仰な表現で演奏したのでは、表面をなぞっただけのきわめて浅薄な演奏に陥ってしまう危険性が高い。

例えば、交響曲第5番を初演者として十八番にしてきたムラヴィンスキーの数々の名演などと比較すると、バーンスタインの演奏のあまりの浅薄さにがっかりとさせられてしまうのだ。

雄弁な解釈であることはよくわかるが、うわべだけを繕った演奏では、とても、「第5」の真価を表現することは不可能である。

本盤も、そうしたバーンスタインの欠点がもろに出た演奏だ。

特に、終楽章の力づくの乱暴な荒れ狂った演奏は、ほとんど場違いな印象を与える。

そもそもショスタコーヴィチは、マーラーではないのだ。

録音も、底の浅いバーンスタインの演奏の性格をさらに際立たせることになっており、これまた大いに問題だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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