2013年03月08日
ミュンシュ&ボストン響のチャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」、R.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
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あまりの凄まじい高音質に、ただただ圧倒されるのみ。
XRCDとSHM−CDを組み合わせただけで、これだけの高音質になるとは、ほとんど信じがたい思いだ。
下手なSACDなどを凌駕する高音質であり、本盤が、1960年代初頭の録音であることなど、まるで信じられない。
さすがに、トゥッティの箇所においては、やや音場が狭くなるなど、若干の音の古さを感じさせるが、その他の箇所においては、あたかも最新の録音のような鮮明な音質に生まれ変わっていると言える。
これだけ音質が素晴らしいと、演奏内容もより一層引き立つことになる。
両曲ともに、ミュンシュ&ボストン交響楽団の黄金時代を象徴する名演と高く評価したい。
ミュンシュは、スタジオ録音であろうが、ライヴ録音であろうが、生命力溢れる熱演を繰り広げるが、本盤でも、そうしたミュンシュの燃えに燃えた爆演を聴くことができる。
「ロメオとジュリエット」は、情緒の濃い、劇的な精力にあふれた内容なので、スケールの大きな、エネルギッシュな指揮を必要とする。
この点、ミュンシュは、彼の最良の味を発揮している。
荘重な進行の中に、旋律を優美に生かしながら、底知れぬ苦悩や情熱を盛り上げてゆく。
もちろん、抒情的な箇所の歌い方もいささかの不足もなく感動的であり、ミュンシュの表現力の幅の広さを感じさせてくれる。
それにしても、当時のボストン交響楽団は、何という巧いオーケストラであったことか。
特に、「ティル」における金管楽器や木管楽器の名技にはほれぼれするほどで、ティンパニの雷鳴のようなとどろきも圧巻の迫力であり、その威力を充分に表わしている。
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