2013年03月18日

ミュンシュ&ボストン響のベートーヴェン:交響曲第5番「運命」/シューベルト:交響曲第8番「未完成」


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当アルバムは、1955年に収録された初期のステレオ録音で、『運命』『未完成』というカップリングの嚆矢となったもの。

はじめに、このXRCD&SHM−CD盤の驚異的な高音質を評価しなければならない。

とても1955年の録音とは思えないような鮮明な音質であり、ボストン・シンフォニーホールの豊かな残響も見事に再現されている。

本盤は、既にSACDでも発売されているが、マスターテープにも遡ったであろう本盤の方に軍配をあげたい。

これだけの高音質になると、演奏も俄然良く聴こえるようになる。

ミュンシュは、ドイツ系住民も多いストラスブール出身であることもあり、ドイツ音楽を得意とする巨匠だ。

とは言っても、そのすべてが優れているわけではない。

ベートーヴェンなど、必ずしも名演を成し遂げてきたとは言い難いとの評価がなされているが、本盤のような高音質CDを聴くと、実は、そうしたネガティブな評価は、従来CDの録音のせいではないかとも思えてくる。

本盤における重心の低い重量感溢れる響きは何と表現すればいいのであろうか。

小澤時代になり、フランス音楽への適性が謳われるようになったボストン交響楽団ではあるが、ここでは、ドイツのオーケストラではないかとの錯覚を起こすような重厚な音色を出している。

ミュンシュも、比較的テンポの変化をおさえた巨匠風の指揮を行っている。

『運命』は、第1楽章提示部を始めとする繰り返しをまったく行わず、前へ前へと前進する圧倒的なエネルギーが聴く者を圧倒する。

特に終楽章における高揚感は、まるでライヴ演奏を思わせるほど。

『未完成』は、作品に内包される熱いロマンティシズムを直截に表出したユニークな解釈。

いつもの燃えまくるミュンシュを聴くことはできないが、立派さにおいては無類の指揮ぶりであり、名演奏との評価が揺らぐことはいささかもない。

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classicalmusic at 21:15コメント(0)トラックバック(0)ミュンシュ  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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