2022年11月19日

天性の音楽家👸🏻最高級の音楽🔆ハイフェッツの愛用した銘器“ドルフィン”🎻諏訪内晶子&オラモ🌌シベリウス&ウォルトン:ヴァイオリン協奏曲


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近・現代の作品に強い共感を持ち、それらの作品を紹介する事に情熱を注いできた諏訪内の熱い思いが凝縮したアルバム。

諏訪内は、最近では、結婚や不名誉な醜聞などもあって、低迷期にあると言えるが、本盤の録音当時は、ベストフォームにあったと言える。

女流ヴァイオリニストならではの詩情溢れる繊細な優美さが、持ち前の抜群のテクニックとも相俟って、各演奏において最高に結晶化していたからである。

特に、シベリウスにおいては、こうした若き日の諏訪内の素晴らしさが最高に発揮されており、おそらくは、チョン・キョンファに匹敵する同曲のトップの座を争う名演と高く評価したい。

生々しく語り掛けるキョンファとは表面のスタイルは違うが、抜け切ったヴァイオリンという点ではまったく同じで、甲乙つけ難い。

惚れ惚れするくらい完璧で、粘着力と静けさと目のつんだ表情に満ち、全篇、胸が震えて仕方がない。

これこそ神秘な音楽の神秘な名演といえよう。

ウォルトンの作品はハイフェッツの委嘱により作曲されたもので、ハイフェッツの愛用した銘器“ドルフィン”を貸与されている諏訪内の強い要望により、録音が実現されたもの。

諏訪内の“ドルフィン”を操ったヴァイオリン演奏の音色と指揮者サカリ・オラモ&バーミンガム市交響楽団の演奏がとてもよく合っていて、あらゆる両協奏曲の演奏・録音の中でも最高の出来映えの1つと言えよう。

諏訪内は天性のヴァイオリニストというよりは天性の音楽家

特別な表情はいっさいつけていないのに『最高級の音楽』が鳴っている。

その最高級に心底打たれ、感動する。

そして、この若き日の諏訪内の見事なヴァイオリンを、その弓使いまで捉えた鮮明な高音質は、もはや筆舌には尽くしがたいハイレベルの音質に達しており、まさに完全無欠のCDと言えるだろう。

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classicalmusic at 15:07コメント(0)シベリウス  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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