2013年04月16日

ショルティのモーツァルト:レクイエム


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モーツァルトの没後200年の命日のミサの貴重な記録である。

この記念碑的なミサの指揮者を託されたのがショルティというのは、当時のショルティの置かれた立場がよくわかって大変興味深い。

本盤の2年前にはカラヤン、そして1年前にはバーンスタインが鬼籍に入っており、仮に両者が生きていれば、先ずはカラヤン、そしてバーンスタインが、その指揮者に選ばれたことは必定であるからだ。

ショルティとウィーン・フィルの相性は最悪だったということであるが、この記念碑的なミサの指揮者として、アバドやムーティなどでは役不足ということであったのだろう。

しかしながら、ここでのショルティは、極力自我をおさえて、抑制的な指揮を行っている。

いつもの力づくのショルティは影を潜め、むしろ、ウィーン・フィルの演奏に合わせているような印象を受ける。

聖シュテファン大聖堂の残響をも意識しているかのようで、若干の速めのテンポとオーケストラの最強奏の可能な限りの抑制が、けがの功名とも言えるかもしれないが、近年の古楽器奏法に通じるような新鮮な音楽の構築に繋がっているとも言える。

ショルティが、このような演奏様式を意識的に行ったのかどうかはわからないが、本盤を聴く限りにおいては、ショルティの新境地と言ってもいいのではないだろうか。

独唱陣も合唱団も、ショルティの指揮の下、最高のパフォーマンスを示しており、悲哀感を漂わせる清澄な独唱、祈りの心を込めて真摯に歌い上げる壮麗な合唱、そして重厚な響きのオーケストラが織りなす祈りの世界が繰り広げられている。

それに教会の鐘の音色など、記念碑的なミサの雰囲気が伝わってきて、実に感動的だ。

ロビンズ・ランドンの校訂版による演奏。

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