2013年04月17日

ヤンソンス&サンクトペテルブルク・フィルのラフマニノフ:交響曲第2番


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ラフマニノフの交響曲第2番は、今や多くの指揮者によるレパートリーとされている。

ヤンソンスもその例にもれず、本盤を含めた全集を完成している。

ただ、演奏が優れているかどうかと言うと、筆者としてはいささか疑問に思う点がないわけではない。

良く言えば、サンクトペテルブルク・フィルの剛健にして緻密な響きにヤンソンスの粋なセンスが加わり、ラフマニノフの交響曲から、洗練された芳醇なロシア的ロマンティシズムが香ってくる演奏。

しかしおそらくは、現在の円熟の境地にあるヤンソンスならば、もっと充実した演奏が出来たのではないかとさえ思う。

それくらい、この「第2」は、イマイチなのだ。

何が物足りないかと言うと、アプローチに一貫性がないという点である。

「第2」の演奏様式としては、ロシア音楽としてのあくの強さを強調した演奏(スヴェトラーノフやゲルギエフなど)と、20世紀の音楽を意識した洗練された演奏(デュトワなど)に大きく分かれると考えているが、ヤンソンスの演奏は、どっちつかずなのである。

冒頭の開始部は、どの演奏よりもスローテンポで開始され、これはロシア的な情緒を全面に打ち出した演奏かと思うと、主部に入ると一転して颯爽とした洗練の極み。

このようなどっちつかずの演奏が、全曲を支配していると言えるところであり、これでは中途半端のそしりは免れないと言える。

むしろ、併録の「スケルツォ」や、特に、「ヴォカリーズ」は、ラフマニノフの美しい旋律を徹底的に歌い抜いた名演と高く評価したい。

ラフマニノフ最初の管弦楽作品である「スケルツォニ短調」も聴きものだ。

HQCD化によって、音質が鮮明になった点は評価できる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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