2013年04月18日

朝比奈&大阪フィルのマーラー:交響曲第2番「復活」


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朝比奈には、コンサートの記録や遺された録音の数からしても、どうしてもブルックナー指揮者としてのイメージが拭えない。

確かに、朝比奈のブルックナーには名演が多く、特に、最晩年の演奏は神々しささえ感じさせる至高・至純の名演揃いであった。

では、朝比奈は、マーラーを無視していたかというと、決してそのようなことはない。

確かに「第1」は、記録によると演奏した形跡すらないようであるが、「第2」以降の交響曲は、コンサートでも相当回数採り上げ、かなりの点数のCDが発売されているという厳然たる事実を見過ごしてはならないだろう。

特に、本盤の「第2」や「大地の歌」、「第9」等では、複数の録音が存在するなど、意外にもマーラーに対して一見識を持っていたのではないかとさえ思うほどだ。

朝比奈のマーラーへのアプローチは、他のマーラー指揮者とはまるで異なる。

荘重な微動だにしないインテンポで、マーラーがスコアに記したすべての音符を一音たりとも蔑にせずに音化していくというものだ。

その意味では、朝比奈は、ベートーヴェンやブラームス、ブルックナーの交響曲に対するのと同様のアプローチで、マーラーの交響曲を指揮していることになる。

それ故に、マーラーの交響曲が含有する劇的な要素などの描出にはいささか不十分な面もあると思うが、スケール雄大な壮麗さや、音楽の内面を抉り出していくような精神的な深みにおいては、他のマーラー指揮者による名演と互角に渡り合えるだけの豊かな内容を兼ね備えていると言える。

本盤も、そうした朝比奈の真摯なアプローチによる壮麗な名演であり、その圧倒的な生命力や力強さにおいては、1990年代の後年の録音(ポニーキャノン)よりも上位に置かれるべきものと考える。

大阪フィルも朝比奈の指揮の下、素晴らしい演奏を展開しており、独唱陣や合唱団も最高のパフォーマンスを示していると言える。

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classicalmusic at 21:07コメント(0)トラックバック(0)マーラー | 朝比奈 隆 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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