2013年07月18日

朝比奈&大阪フィルのマーラー:交響曲「大地の歌」


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ブルックナーの権威として、3度にわたって全集を完成させるなど、朝比奈は、ブルックナーの交響曲を数多く演奏した。

したがって、朝比奈には、ブルックナー指揮者というイメージが強く、マーラー指揮者というイメージは殆どない。

それでも、同じ年齢のカラヤンと比較すると、「第1」以外の交響曲はすべて演奏を行った記録が遺されているなど、意外にもマーラーをよく指揮しているのである。

特に、「第5」はマスターテープの損傷が激しくてCD化が困難ということであるが、「第2」、「第6」、「第9」、そして「大地の歌」には複数の録音が遺されている点も見過ごすことはできないだろう。

朝比奈のマーラーへのアプローチは、ベートーヴェンやブラームス、ブルックナーに対するアプローチと同じだ。

荘重たるインテンポで、曲想を愚直に描き出していくというものだ。

そのようなアプローチは、劇的な要素が支配的なマーラーの交響曲にはいささか符号しない点も多々見られるが、雄渾なスケールの大きさにおいては、他のどの演奏にも互角に渡り合えると思われる。

朝比奈のアプローチが最も適合する交響曲は、本盤の「大地の歌」と言えるのではないだろうか。

同様のアプローチによる名演の先例として、クレンペラー盤があるからである。

もちろん、オーケストラや歌手陣は、クレンペラー盤と比較して相当程度劣ると言えるが、演奏内容の彫りの深さと言った点では、クレンペラー盤にかなり肉薄しているのではないかと考える。

最大公約数的には、後年の演奏(ポニーキャニオン)を上位に掲げるべきであろうが、朝比奈が最円熟期を迎える直前の本盤も、十分に魅力的な名演と高く評価したい。

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classicalmusic at 21:02コメント(0)トラックバック(0)マーラー | 朝比奈 隆 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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