2013年05月10日

シフリン&エマーソンSQのモーツァルト&ブラームス:クラリネット五重奏曲


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クラリネット五重奏曲の2大名曲であるモーツァルト及びブラームスによる同曲の組み合わせは、カップリングの定番とも言うべきものであり、古くはウラッハ盤をはじめライスター、プリンツ、最近でのマイヤーなどに至るまで、錚々たるクラリネット奏者によって数多くの演奏・録音が行われてきた。

したがって、これら海千山千のクラリネット奏者による数々の名演の中で存在感を発揮するのは並大抵の演奏では困難であると言えるが、本盤に収められたシフリンによる演奏は、エマーソン弦楽四重奏団による名サポートも得て、その音楽性の豊かさにおいて十分に存在感のある名演に仕上がっていると高く評価したい。

シフリンのクラリネットの魅力は、卓越したテクニックはさることながら、その明瞭で腰の据わった音色ということになるであろう。

高音から低音に至るまで芯が一本通った力強さが漲っており、いかなる最弱音に至っても曖昧模糊としたところがないのが素晴らしい。

他方、モーツァルトによる同曲に込められた晩年の寂寥感や悲哀感、ブラームスによる同曲に込められた孤独な独身男性の孤独感などもその明瞭な音色から滲み出てきており、表現力においてもいささかも不足はなく、いい意味での剛柔バランスのとれた重厚な演奏が持ち味と言える。

なお、シフリンには、本盤の約10年前の1984年にもチェンバー・ミュージック・ノースウェストと組んでモーツァルトのクラリネット五重奏曲を録音しているが(デロス)、円熟味といい、演奏の彫りの深さといい、断然本演奏の方を上位に掲げたい。

エマーソン弦楽四重奏団も、シフリンの明瞭かつ表情豊かで重厚なクラリネットをしっかりと支えつつ、おそらくは両曲の演奏としてもトップの座を争うような最美の演奏を展開しているのが素晴らしい。

録音は、従来盤でも十分に満足できる音質ではあったが、今般のSHM−CD化によって音質がさらに鮮明になるとともに、音場が幅広くなった。

シフリン&エマーソン弦楽四重奏団による至高の名演を、SHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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