2013年05月27日

小澤&シカゴ響のムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」/ブリテン:青少年のための管弦楽入門


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これは凄い名演だ。

近年では健康を害して指揮台に立つのも難儀をしている小澤であるが、本演奏当時はいまだ30代の若さ。

これから世界に羽ばたいて行こうという若き小澤による迸る熱き情熱と圧倒的な生命力を感じることが可能だ。

小澤の演奏におけるアプローチは、豊かな音楽性を生かしつつ、軽快で躍動感溢れるものであるが、この当時の小澤には、それに加えてエネルギッシュで力強い生命力に満ち溢れていた。

ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」においては、冒頭のプロムナードからして切れ味鋭いリズム感が顕著であり、その後は変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化を駆使して、各組曲を実に表情豊かに描き出している。

「キエフの大門」の終結部に向けての畳み掛けていくような気迫と圧倒的な高揚感は、若き小澤だけに可能な圧巻のド迫力を誇っている。

他方、ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」においても、その躍動するようなリズム感は健在。

とりわけフーガにおける疾走するような爽快さは胸がすくようであり、聴き終えた後の充足感には尋常ならざるものがある。

こうした若き小澤の統率の下、卓越した技量を発揮したシカゴ交響楽団による名演奏も素晴らしい。

とりわけ管楽器の技量とパワーは桁外れであり、巧みなオーケストレーションが施された両曲だけに、本名演への貢献度は非常に大きいと考える。

本盤でさらに素晴らしいのは、XRCDによる極上の高音質録音である。

今般のXRCD化によって、今から40年以上も前の録音とは思えないような鮮明な高音質に生まれ変わったところであり、シカゴ交響楽団の各楽器セクションが分離して聴こえるというのは殆ど驚異的ですらある。

若き小澤による会心の名演を、現在望み得る最高の高音質XRCDで味わうことができるのを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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