2013年05月28日

スヴェトラーノフ&スウェーデン放送響のショーソン&フランク:交響曲


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ショーソンの交響曲変ロ長調がとてつもない超名演だ。

フランスのロマン派の有名交響曲と言えば、ベルリオーズの幻想交響曲、フランクの交響曲、そしてサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」のいわゆる3大交響曲を指すというのが一般的な見方だ。

ショーソンの交響曲変ロ長調は、これら3大交響曲と比較すると現在でもなお知る人ぞ知る存在に甘んじていると言えるが、フランクの交響曲ニ短調に倣って循環形式を採用するとともに、フランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいに満ち溢れた旋律が全体に散りばめられており、3大交響曲にも優るとも劣らない魅力作なのではないだろうか。

もっとも、本盤が登場するまでは、同曲の録音はフランス系の指揮者に限られていたところであるが、ついに、フランス系以外の指揮者、それも大指揮者スヴェトラーノフによるライヴ録音が今般登場したのは、同曲をより幅広く認知させるという意味において、大変に意義深いことであると考えられる。

それにしても凄い演奏だ。

同曲の他の指揮者による演奏では、その演奏時間は概ね約30分程度であるが、スヴェトラーノフは何と約40分もの時間を掛けて演奏している。

それだけに、冒頭からスヴェトラーノフならではの濃厚にして重厚な音塊が炸裂している。

重低音は殆ど地鳴りがするほどの迫力であるし、同曲特有の美しい旋律も、これ以上は求め得ないような熱き心を込めて濃密に歌い抜いている。

ショーソンの交響曲というよりは、スヴェトラーノフが得意とするラフマニノフやスクリャービンの交響曲を演奏しているような趣きがあり、いわゆるフランス風のエスプリ漂う他の指揮者による同曲の演奏とは一味もふた味も異なっているが、聴き終えた後の充足感においてはいささかも引けを取っていない。

スヴェトラーノフにとって本演奏は、客演指揮者として数々の演奏を行ってきたスウェーデン放送交響楽団との最後の共演になったとのことであるが、本演奏こそは、まさにスヴェトラーノフ&スウェーデン放送交響楽団という名コンビの掉尾を飾るのに相応しい至高の超名演と高く評価したい。

一方、フランクの交響曲ニ短調は、ショーソンよりも20年以上も前の録音であり、テンポ自体も常識的な範囲に収まっている。

もっとも、トゥッティにおける迫力満点の強靭な豪快さや、各旋律の濃厚な歌い方など、スヴェトラーノフの個性を随所に聴くことが可能であり、この指揮者ならではの個性的な名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。

また、両曲ともに、スヴェトラーノフの強烈にして濃厚な指揮の下、最高のパフォーマンスを発揮したスウェーデン放送交響楽団による素晴らしい名演奏にも大きな拍手を送りたい。

なお、録音については、その年代が20年以上も異なるライヴ録音どうしが収められているが、いずれも十分に満足できる良好な音質であると言えるところであり、音質面においても全く問題がないと言える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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