2013年05月29日

パッパーノ&サンタ・チェチーリア国立アカデミー管のラフマニノフ:交響曲第2番


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イタリアの俊英の指揮者パッパーノは、既にアンスネスと組んでラフマニノフのピアノ協奏曲全集を録音したが、いずれも素晴らしい名演に仕上がっており、とりわけ第3番及び第4番については至高の名演であった。

そのようなパッパーノが、ついにラフマニノフの交響曲第2番を録音したというので大いに期待をして聴いたのであるが、かかる期待をいささかも裏切ることがない素晴らしい名演に仕上がっていると高く評価したい。

ラフマニノフの交響曲第2番は、今や様々な指揮者によって相次いで演奏・録音が行われている一大人気交響曲である。

そのような人気の上昇に伴って、同曲の演奏様式も、ロシア風の民族色を強調したアクの強い演奏よりも、むしろより洗練された演奏が主流になりつつあるように思われる。

パッパーノによる本演奏も、こうした近年の洗練されたアプローチが下敷きにあると言える。

もっとも、パッパーノの場合は必ずしも洗練一辺倒には陥らず、単にスコアの音符のうわべだけをなぞった薄味の演奏に陥っていない点に留意する必要がある。

むしろ、全体としては洗練な装いの中で、各旋律を徹底して優美に歌わせていると言えるところであり、どこをとっても豊かな情感に満ち溢れているとさえ言える。

かかる歌謡性の豊かさは、パッパーノがイタリア人であるとともに、イタリア・オペラを得意のレパートリーとしていることの表れとも言えるのではないかと思われるところだ。

もう少し強靭な重厚さが欲しいと感じられなくもないが、これだけ堪能させてくれれば文句は言えないのではないかと考えられる。

いずれにしても、本演奏は歌心に満ち溢れた情感豊かな素晴らしい名演に仕上がっていると言えるところであり、本演奏を聴いて、パッパーノに対して、引き続いてラフマニノフの交響曲第1番や第3番、交響的舞曲などの録音を望む聴き手は筆者だけではあるまい。

また、併録に、リャードフの交響詩「魔法にかけられた湖」を採り上げたのは実に意外性のあるカップリングであるが、これまたラフマニノフの交響曲と同様のアプローチによる優美にして情感豊かな名演と評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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