2013年06月28日

ザンデルリンク&シュターツカペレ・ドレスデン1973年10月18日来日公演ライヴ


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2011年9月18日に惜しくも逝去したクルト・ザンデルリンクは、2002年には既に指揮活動から引退していたところであるが、現役時代は我が国にもたびたび来日して、素晴らしい名演の数々を聴かせてくれたのは、我が国のクラシック音楽ファンにとっても実に幸運なことであったと言わざるを得ない。

本盤に収められたベートーヴェンの交響曲第8番、ブラームスの交響曲第1番などは、ザンデルリンクが1973年にシュターツカペレ・ドレスデンを率いて来日した際の記念碑的な名演奏である。

先ず、ベートーヴェンの交響曲第8番は、おそらくはザンデルリンクによるベストの名演と評価したい。

ザンデルリンクは、フィルハーモニア管弦楽団とともにベートーヴェンの交響曲全集をスタジオ録音しているが、全く問題にならない。

中庸のテンポによる本演奏ではあるが、ドイツ風の重厚さが演奏全体を支配しており、加えてシュターツカペレ・ドレスデンのいぶし銀の音色が、演奏に独特の潤いと味わい深さを付加させているのを忘れてはならない。

ブラームスの交響曲第1番は、ザンデルリンクの十八番ともいうべき楽曲であり、本演奏の2年前にもシュターツカペレ・ドレスデンとともにスタジオ録音(1971年)するとともに、ベルリン交響楽団とともにスタジオ録音(1990年)を行っているところだ。

いずれ劣らぬ名演であるが、本演奏は、実演ならではの畳み掛けていくような気迫や強靭な生命力が全体に漲っており、演奏の持つ根源的な迫力においては、ザンデルリンクの同曲の演奏の中でも頭一つ抜けた存在と言えるかもしれない。

シュターツカペレ・ドレスデンのいぶし銀の味わい深い音色は本演奏でも健在であり、とりわけペーター・ダムによるホルンソロの朗々たる音色には抗し難い魅力が満ち溢れている。

いずれにしても、本演奏は、ザンデルリンクによる至高の名演と高く評価したい。

さらに、ウェーバーの歌劇「オベロン」序曲やワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲も収められているが、いずれもザンデルリンクならではの重厚な素晴らしい名演に仕上がっていると評価したい。

音質は、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤だけに、従来CD盤とはそもそも次元の異なる高音質である。

音質の鮮明さ、音場の幅広さ、音圧のいずれをとっても一級品の仕上がりであり、あらためてSACD盤の潜在能力の高さを思い知った次第だ。

いずれにしても、ザンデルリンクによる至高の超名演を、現在望み得る最高の高音質SACD盤で味わうことができるのを大いに歓迎したい。

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classicalmusic at 21:28コメント(0)トラックバック(0)ザンデルリンク  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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