2013年07月05日

アシュケナージのチャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、シューマン:ピアノ協奏曲


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本盤には、若き日のアシュケナージのピアノによる協奏曲が2曲収められている。

このうち、特に、素晴らしい超名演は、アシュケナージが若干26歳の時の演奏であるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番だ。

アシュケナージについては、音楽評論家の間でも賛否両論があるのは周知の事実だ。

特に、とある影響力の大きい有名な某音楽評論家が、アシュケナージの演奏を甘口で厳しさが微塵も感じられないなどと酷評しており、それを真に受けた相当数の聴き手がアシュケナージに対してある種の偏見を抱いていることは十分に想定されるところだ。

某音楽評論家の見解の真偽はさておき、本演奏におけるアシュケナージは、そのような見解を一喝してしまうような凄みのあるピアニズムを披露している。

楽曲の核心に向かって畳み掛けていくような凄みのある気迫や生命力は、圧倒的な迫力を誇っている。

卓越した技量は当然のことであるが、技量一辺倒の薄味な演奏に陥ることはいささかもなく、どこをとっても、切れば血が吹き出てくるような灼熱の如き情感に満ち溢れている。

こうした阿修羅の如きアシュケナージのピアノを下支えしているのが、若き日のマゼールとロンドン交響楽団による豪演だ。

1960年代のマゼールは、楽曲の核心に鋭く切り込んでいくような前衛的な指揮を行っていたところであり、本演奏でも、そうしたマゼールの凄みのある指揮を堪能することが十分に可能だ。

いずれにしても、本演奏は、若きピアニストと若き指揮者の才能が奇跡的な化学反応を起こした一世一代の超名演と高く評価したい。

これに対して、シューマンの方は、アシュケナージはなお若いとはいえ、チャイコフスキーから14年後の録音であり、随分と落ち着いた演奏のように聴こえる。

もちろん、演奏自体は決して悪い演奏ではなく、アシュケナージの美しさの極みとも言うべきピアニズムを味わうことが可能な演奏には仕上がっているとは言えるが、チャイコフスキーほどの魅力がないことは指摘しておかなければならない。

録音は、かつて発売されていたSACDハイブリッド盤でも十分に高音質であったが、今般のシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤はそもそも次元が異なる極上の超高音質である。

特に、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番の超名演を、このような至高の超高音質録音で味わうことができることを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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