2013年08月09日

ゲルギエフ&ロンドン響のマーラー:交響曲第9番


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ゲルギエフ&ロンドン交響楽団によるマーラーチクルスもついに大詰めを迎えることになり、ついにマーラーの最高傑作である第9番が登場することになった。

本盤に収められたマーラーの交響曲第9番の演奏は、昨年3月のライヴ録音とのことであるが、それに先立って一昨年末での東京での演奏会などでも同曲を採り上げており、ゲルギエフとしても満を持してこの最高傑作の録音に臨んだということなのであろう。

それだけに、本演奏も、ゲルギエフによる並々ならぬ意欲を感じさせる圧倒的な名演に仕上がっている。

第1楽章からして、ゲルギエフのテンションは全開であり、トゥッティに向けて畳み掛けていくような気迫、そしてトゥッティにおける強靭な迫力など、前のめりになって演奏するゲルギエフによる、切れば血が噴き出てくるような圧倒的な熱き生命力を感じることが可能だ。

テンポの緩急や思い切った強弱の変化、そしてアッチェレランドの駆使など、ありとあらゆる表現を用いることによって、マーラーが同曲に込めた死への恐怖や闘いを的確に描出し、ドラマティックの極みとも言うべき豪演を展開しているのが素晴らしい。

第2楽章もゲルギエフならではの躍動感溢れる演奏が光っており、テンポといい、リズム感といい、これ以上は求め得ないようないい意味での緻密な演奏を展開している。

第3楽章は、緻密さの中にも荒々しさを感じさせるような強靭さが際立っており、終結部に向けての猛烈なアッチェレランドは我々の度肝を抜くのに十分な迫力を誇っている。

そして、終楽章は、中庸のテンポで滔々と美しい音楽が醸成されていくが、各フレーズに対する心の込め方には尋常ならざるものがあり、マーラーが同曲に込めた生への妄執と憧憬を情感豊かに濃密に描き出していると言えるだろう。

いずれにしても、本演奏は、ゲルギエフ&ロンドン交響楽団によるこれまでのマーラーチクルスの中でも飛び抜けた内容を誇る名演と高く評価したい。

音質は、マルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質であり、その臨場感溢れる鮮明な高音質は、本名演の価値を高めるのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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