2013年08月20日

カラヤン&ベルリン・フィルのアルビノーニ:アダージョ


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本盤には、モーツァルトによるセレナードを除くとバロック音楽の有名な小品が収められているが、いずれも至高の超名演と高く評価したい。

本盤においてカラヤンが指揮しているのはベルリン・フィルであり、ソロは基本的にベルリン・フィルの有名スタープレイヤーで占められている。

カラヤン&ベルリン・フィルは、クラシック音楽演奏史上でも最高の黄金コンビの一つであると考えるが、その蜜月時代は1960代及び1970代というのが一般的な通説だ。

1980年代に入るとザビーネ・マイヤー事件が勃発し、このコンビに修復不可能な亀裂が走ることになった。

そこで、まずは本盤の録音が、そうしたザビーネ・マイヤー事件が両者の関係により深刻な影を落とし始めた1983年9月の録音であるのに着目したい。

というのも、本盤に収められた演奏を聴く限りにおいては、前述のように素晴らしい名演に仕上がっており、演奏の水準にはいささかも支障が生じていないということである。

音楽以外の局面ではいかに醜い争いを行っていたとしても、カラヤンも、そしてベルリン・フィルも真のプロフェッショナルとして、音楽の面においては、最高の演奏を構築すべく尽力をしていたことが窺えるのだ。

本演奏においても、全盛期のこのコンビを彷彿とさせるような圧倒的な音のドラマを聴くことが可能だ。

アルビノーニの「アダージョ」やバッハの「G線上のアリア」などにおける分厚い弦楽合奏、パッヘルベルの「カノンとジーグ」等における弦楽による鉄壁のアンサンブルなど、あまりの凄さに圧倒されるばかりだ。

カラヤンの指揮も、聴かせどころのツボを心得た演出巧者ぶりが際立っており、例えばグルックの「精霊の踊り」などのような抒情的な箇所における耽美的な美しさには身も心も蕩けてしまいそうだ。

録音は、従来盤でも十分に満足できる音質ではあったが、今般のSHM−CD化によってさらに鮮明さを増すとともに音場が若干ではあるがより広がった。

カラヤン&ベルリン・フィルによる超名演を、SHM−CD盤による鮮明な高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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