2014年09月01日

マルティノン&フランス国立放送局管のドビュッシー:管弦楽曲全集


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本盤には、ドビュッシーの管弦楽曲全集が収められているが、「夜想曲」、交響詩「海」、「牧神の午後への前奏曲」などの有名曲も含め、いずれの楽曲も素晴らしい名演と高く評価したい。

ラヴェルの管弦楽曲全集の至高の名演としてはクリュイタンス&パリ音楽院管弦楽団による演奏が掲げられるが、それに相当するドビュッシーの管弦楽曲全集の名演こそは、本盤に収められたマルティノン&フランス国立放送局管弦楽団による演奏である。

マルティノンは、シカゴ交響楽団の音楽監督時代が不遇であったため(とは言っても、ラヴェルの管弦楽曲集などの名演を遺している点に留意しておくことが必要である)、過小評価されているきらいがないわけではないが、ウィーン・フィルとともにチャイコフスキーの「悲愴」の超名演を成し遂げるなど、その実力は折り紙つきであった。

そして、その実力を如何なく発揮し得た演奏こそが、本盤に収められたドビュッシーの管弦楽曲全集の超名演であると言っても過言ではあるまい。

マルティノンは、例えばブーレーズなどのように曲想を曖昧にせず(もちろん、ブーレーズの演奏も説得力があり名演と評価し得ると考える)、むしろ明瞭に描き出すように努めている。

これによって、ドビュッシーの光彩陸離たる色彩感豊かなオーケストレーションが微塵の曇りもなく表現されているのが見事であると言えるだろう。

また、各フレーズの端々からほのかに漂ってくるフランス風のエスプリ漂う瀟洒な味わいには、抗し難い魅力に満ち溢れていると言えるところであり、これぞフランス音楽を鑑賞する醍醐味が存在している。

いずれの楽曲の演奏も素晴らしいが、とりわけ有名な「牧神の午後への前奏曲」のアラン・マリオンのフルートソロは、いかにもフランス人奏者だけにしか出し得ない洒落た味わいに満ち溢れている。

いずれにしても、本盤に収められた全集の各演奏は、様々な指揮者による各楽曲の演奏の中でもトップの座を争う至高の超名演と高く評価したい。

音質は、従来CD盤でもリマスタリングを繰り返してきたこともあって比較的満足し得る音質である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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