2013年09月21日
ライナー&シカゴ響のプロコフィエフ:組曲「キージェ中尉」/ストラヴィンスキー:交響詩「うぐいすの歌」
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この両曲の古典的名盤だ。
オーケストラの巧さが名演奏の決め手となる楽曲どうしの組み合わせであるが、全盛期のライナー&シカゴ交響楽団の手にかかれば、何らの問題もない。
金管楽器も木管楽器も実に巧く、しかも実にカラフルないい音色を出している。
打楽器の強靭な迫力も凄まじいの一言であり、弦楽器の精緻なアンサンブルと、重量感溢れる肉厚の響きは、圧巻の素晴らしさだ。
ライナーも、よくぞ、ここまでシカゴ交響楽団を鍛え抜いたことだと思う。
ハンガリー出身の指揮者は、オーケストラを鍛えることに関しては、図抜けた才能を有しているようで、オーマンディやセル、そして後年のショルティなど、枚挙にいとまがない。
このような綺羅星の如き指揮者の中でも、やはり先輩格はライナーであり、あらためてライナーの偉大さを感じざるを得ない。
演奏も素晴らしい。
ライナーは、聴かせどころのツボを心得た実に心憎い指揮を行っており、親しみやすい両曲の数々の名演の中でも、最右翼に掲げられるものと言える。
ライナーの深いスコアの読みと無慈悲なまでに正確な指揮は、黄金期のシカゴ交響楽団の名人芸の魅力と相俟って本盤の価値は計り知れない。
録音が、これまた素晴らしい。
1950年代半ばの録音のマスターテープに、これだけの高音質が刻み込まれていること自体が驚異ではあるが、そうした高音質の録音を完璧に再現してくれるXRCD盤の凄さも併せて高く評価したい。
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