2013年09月25日

インバル&都響のブルックナー:交響曲第8番


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インバル指揮都響の演奏会はエクストンによって高音質で録音されるので演奏会に行けなかった人たちにとっては本当にありがたい。

ブルックナーの「第8」の初稿については、シモーネ・ヤングによる名演が記憶に新しいが、本盤も、それに優るとも劣らない名演と高く評価したい。

インバルの旧盤(フランクフルト放送交響楽団との全集)が登場した頃は、初稿は、学者の学究対象のような位置づけであったが、近年の数々の名演の登場にかんがみると、立派な芸術作品として、初稿ならではの魅力が漸く認知されたものと言える。

本盤の録音は、2010年3月25日。

何と、ほぼ同時に発売されたスクロヴァチェフスキの超名演の録音日と同日であり、我が国において、初稿とハース&ノヴァークの折衷版の至高の名演が同時に行われたのは奇跡というほかはないと言える。

それにしても、本盤のインバルの指揮は見事である。

マーラーで聴かれる、インバルの持ち味である粘り気が功を奏し、情念溢れる感動的な音楽に仕上がっている。

かつてのフランクフルト放送交響楽団との旧盤も名演であったが、本盤の前では、もはや太陽の前の星のような存在である。

全体の厳しい造型の構築力には力強いものがあるし、初稿ならではの抒情豊かな旋律の歌い方(特に第3楽章)も実に感動的である。

終楽章などには、猛烈なアッチェレランドや思い切ったトゥッティなどの連発なども散見されるが、それが決して嫌ではないのは、インバルの初稿に対する深い理解の証左と言えるだろう。

東京都交響楽団も、インバルの統率の下、最高のパフォーマンスを示している。

録音もSACDによる極上の鮮明な高音質であり、本盤の価値を高めることに大きく貢献している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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