2013年09月25日

インバル&都響のブルックナー:交響曲第5番


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インバルは、筆者としてはどちらかと言うとマーラー指揮者というイメージがあるが、それでも、かつて初稿などを駆使して、ブルックナーの交響曲全集を完成した指揮者であることを忘れてはならないだろう。

「第5」は、その全集時から約25年ぶりの録音ということになるが、インバルの円熟の境地を感じさせる素晴らしい名演だ。

演奏の特徴を一言で言うと、非常に緻密でしっかりと解釈された演奏ということができるだろう。

全体的なテンポはかなり速めのテンポ。

冒頭のピチカートからして、過去の様々な名演に比してかなり速い。

第2楽章のアダージョの名旋律も、もう少しゆっくり演奏して欲しいと感じるほどの速めのテンポだ。

しかしながら、インテンポではなく、場面毎に巧みにテンポを変化させる。

強弱の変化にしても同様で、これほどまでにテンポや強弱の変化を精緻に駆使した演奏は、これまでにはなかったのではないか。

だからと言って、杓子定規には陥らず、「第5」特有のスケールの雄大さにいささかの不足はないのは見事というほかはない。

金管楽器などの吹奏も、迫力を欠くということはいささかもなく、それでいて無機的な音は一音たりとも出していない。

こうした東京都交響楽団の好演も特筆すべきであり、インバルとのコンビが漸く軌道に乗ってきたことを大いに感じさせる。

このコンビによるブルックナーの他の交響曲の演奏にも大いに期待したい。

録音もSACDによる極上の鮮明な高音質であり、本盤の価値を高めることに大きく貢献している。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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