2013年10月13日

パーヴォ・ヤルヴィ&シンシナティ響のストラヴィンスキー:パレエ音楽「ペトルーシュカ」、「火の鳥」組曲、スケルツォ


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本盤にはストラヴィンスキーのバレエ音楽「ペトルーシュカ」と「火の鳥」が収められているが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。

パーヴォ・ヤルヴィは、バレエ音楽「春の祭典」についても、ニールセンの交響曲第5番とのカップリングにより録音を行っている(現在入手難)ので、これによって手兵シンシナティ交響楽団とともに、ストラヴィンスキーの3大バレエ音楽をすべて高音質録音で評価の高いテラークレーベルに録音したことになる。

パーヴォ・ヤルヴィのアプローチは、「春の祭典」で行ったものと何ら違いはない。

曲想を精緻に、そして丁寧に描き出していくというものであり、各楽器セクションをバランス良く鳴らしていくというものである。

それでいて、スコアに記された音符のうわべだけをなぞるだけの薄味な演奏にはいささかも失っておらず、どこをとっても情感の豊かさを失っていないのが見事である。

聴き手を驚かすような奇手を繰り出すことはいささかもなく、解釈自体はオーソドックスなものであるが、各場面の表情豊かな描き分けが実に巧みに行われており、演出巧者ぶりも如何なく発揮されている。

要は、ストラヴィンスキーの音楽の魅力をダイレクトに享受することが可能な演奏であり、聴き終えた後の充足感においても並々ならないものがある。

これは、まさしくパーヴォ・ヤルヴィの豊かな才能と音楽性の勝利と言えるだろう。

シンシナティ交響楽団もパーヴォ・ヤルヴィの統率の下卓越した技量を披露しており、その素晴らしい演奏は本名演に大きく貢献している点を忘れてはならない。

また、本盤が優れているのは、演奏内容のみならず、マルチチャンネル付きのSACDによる極上の高音質録音である。

ストラヴィンスキーの3大バレエ音楽は光彩陸離にして華麗なオーケストレーションで知られているが、それを精緻に表現したパーヴォ・ヤルヴィによる至高の名演を、現在望み得る最高の高音質SACDで味わうことができる意味は極めて大きいと言わざるを得ないだろう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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