2013年10月16日

小林研一郎&日本フィルのマーラー:交響曲第5番


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当日演奏会は、同曲を引っさげた欧州演奏旅行からの凱旋公演であった。

22年前の録音であるが、小林の数少ないレパートリーの中でも得意の曲だけに、既に小林の個性が全開の名演と言うことができよう。

小林のマーラーの「第5」の名演として第一に掲げるべきは、本盤の数年後にチェコ・フィルと録音された名演であると考えるが、当該名演と比較しても、本盤は決して優るとも劣らぬ名演と高く評価したい。

どこをとっても切れば血が出るような熱気が漲っており、テンポもめまぐるしく変化するが、いささかのあざとさも感じさせないのは、小林が、マーラーの「第5」を深く理解しているとともに、同曲への深い愛着にほかならないと言える。

特に、最後のコラールからコーダにかけてのテンポ設定は、実によく計算されていると思う。

当時の小林は、全集を作る人間ではなく、惚れた曲だけを指揮する指揮者であったが、振る曲は本当にこだわりの逸品だった。

22年前の録音を一昨年になって再発売したのは、小林の生誕記念の年ということもあるが、かつての名演をSACD(高音質)化するという点でそれなりに意義のあることと考える。

そして、その音質であるが、見事というほかはない。

金管楽器は朗々と鳴り響き、低弦の厚みも重厚さの極み。

各楽器の分離も、さすがはSACDならでは鮮明さであり、ダイナミックレンジの幅広さも、従来CDとは比較にはならない素晴らしさだ。

音質が鮮明になった分、日本フィルの奏者のミスや小林のうなり声が目立つようにはなったが、本名演の評価を貶めるような結果にはいささかも陥っていない。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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