2013年10月31日

パーヴォ・ヤルヴィ&シンシナティ響のラヴェル:管弦楽曲集


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ラヴェルの有名な管弦楽曲を収めたCDであるが、いずれも素晴らしい名演と高く評価したい。

ラヴェルの管弦楽曲は、その光彩陸離たる華麗なオーケストレーションからきわめて人気が高く、これまで数多くの指揮者によって名演が成し遂げられてきた。

クリュイタンスやアンセルメ、マルティノン、デュトワなどのフランス系の指揮者によるフランス風のエスプリに満ち溢れた瀟洒な味わいのある名演、歌謡性豊かなジュリーニやアバドによる名演、ラヴェルの心眼を鋭く抉り出すようなインバルによる異色の名演、オーケストラ演奏の醍醐味を味わうことが可能なカラヤンによる重厚な名演など、多種多様な名演が目白押しである。

こうしたあまたの個性的な名演の中で、本盤のパーヴォ・ヤルヴィによる名演の特徴を掲げるとすれば、楽曲の魅力をダイレクトに表現した純音楽的な名演と言うことになるのではないだろうか。

パーヴォ・ヤルヴィは、同じく印象派のドビュッシーの管弦楽曲集で行ったアプローチと同様に、ラヴェルの光彩陸離たる華麗なオーケストレーションが施された曲想を精緻に、そして丁寧に描き出していく。

確かに、ここには聴き手を驚かすような特別な個性があるわけではなく、奇を衒ったり恣意的な解釈など薬にしたくもないが、どこをとっても豊かな情感に満ち溢れており、常にコクのあるニュアンス豊かな音楽が流れていく。

このような自然体とも言える純音楽的なアプローチによって、我々聴き手は、ラヴェルの光彩陸離たる華麗なオーケストレーションを深い呼吸の下で、ゆったりとした気持ちで満喫することができるのが素晴らしい。

これは、パーヴォ・ヤルヴィの類稀なる豊かな音楽性の証左である。

パーヴォ・ヤルヴィの薫陶を受けたシンシナティ交響楽団も、その圧倒的な統率の下、最高のパフォーマンスを示しており、金管楽器や木管楽器、そして弦楽器なども卓越した技量を披露しているのが素晴らしい。

また、このようなラヴェルの光彩陸離たる華麗なオーケストレーションを精緻に表現した名演を、マルチチャンネル付きのSACDという望み得る最高の鮮明な音質で味わえるという点についても、高く評価したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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