2013年11月04日

アバドのペルゴレージ:「ディクシト・ドミヌス」、他


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ぺルゴレージ生誕300年を記念してアバドが取り組んできた3枚にも渡るアルバムの有終の美を飾る3作目のアルバムであり、アバドのペルゴレージへの拘りを感じさせる1枚である。

本盤には、1作目のCDに収められた「スターバト・マーテル」や、2作目のCDに収められた「聖エミディオのために」のような有名曲は見当たらず、いずれも知られざる作品がラインナップされているが、アバドによる見事な名演によって、これらの作品に光が当てられることになった功績は極めて大きいと言わざるを得ない。

どの曲も、清澄なみずみずしささえ感じさせる美しさに満ち溢れており、純度の高い透明感溢れる極上の響きが、いかにも宗教音楽ならではの至高・至純の高みを体現させていると言えるだろう。

ペルゴレージと言えば「スターバト・マーテル」位しか一時は知らなかったのだが、イタリア独特の甘く切ない調べに乗った本盤収録の各宗教曲は初めて聴く曲が大半なのに、何故か聴き入って知らない間に魅了されている自分に気がつくのである。

アバドによって見事に統率されたモーツァルト管弦楽団やスイス・イタリア語放送協会合唱団も最高のパフォーマンスを示しており、特に、モーツァルト管弦楽団など、ピリオド楽器を用いているにもかかわらず、ごつごつした感じが全くなく、どこまでも滑らかで歌謡性豊かなハーモニーを奏でているのは、アバドの抜群の統率の賜物と言えるだろう。

独唱陣も、情感溢れる見事な歌唱を行っており、ぺルゴレージの知られざる作品の魅力を引き出すのに大きく貢献している点も忘れてはなるまい。

リーフレットの今谷和徳氏の解説は、いずれも滅多に演奏される機会のないこれらの宗教曲を理解する上で貴重な解説である。

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classicalmusic at 21:35コメント(0)トラックバック(0)アバド  

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classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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