2013年11月12日

トスカニーニ&NBC響のメンデルスゾーン:「フィンガルの洞窟」序曲/交響曲第3番「スコットランド」/シューマン:交響曲第2番


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本盤は、トスカニーニの類稀なる指揮芸術の至芸を味わうことができる1枚である。

トスカニーニはメンデルスゾーンを敬愛しており、様々な作品の録音を残しているが、「スコットランド」交響曲の録音は1つしかないということで、貴重な遺産である。

そして演奏は聴き手の期待を裏切らない素晴らしい名演であると高く評価したい。

メンデルスゾーンの「スコットランド」は1941年4月5日の古い録音であるが、TESTAMENTの音源はなかなか良い状態で、充分観賞に耐え得るものだ。

全体として、トスカニーニならではの速めのインテンポで進められており、メンデルスゾーンのロマンティックな面にはやや乏しいが、この曲の古典的な色合いを強く押し出した演奏としては傑出している。

第1楽章からトスカニーニならではの濃厚なカンタービレが随所に現れ、徹底的に鍛え抜かれたNBC交響楽団の名人芸も卓越している。

第2楽章は特に後半のダイナミックな盛り上がり方は圧巻であり、相変わらずオーケストラの合奏の充実度も高い。

続く第3楽章はしっとりと、かつ溺れ過ぎない感触の歌い方が見事で、フィナーレは速いテンポでありながら、アンサンブルが整理され、荒々しさよりも古典的な音楽らしい格調と気品が優っているのは注目される。

1945年11月4日に演奏された「フィンガルの洞窟」序曲も大変素晴らしい演奏で、引き締まった推進力のあるアンサンブルは圧巻だ。

シューマンの「第2」は、1887年にトスカニーニが初めてとりあげたシューマン作品でもあり、トスカニーニにとって大変特別な作品であった。

しかし、シューマンはトスカニーニにとって最も縁遠い作曲家ではないだろうか。

詩人の夢想は何処を探してもないが、1941年3月29日に演奏された第2交響曲は熱い気魄が漲った筋肉質の音楽で、己の感性を信じた潔い名演と言える。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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