2013年11月15日

クナッパーツブッシュ&バイエルン国立管のブルックナー:交響曲第8番


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1955年12月5日のライヴ録音。

クナッパーツブッシュは同曲を最晩年の1963年にミュンヘン・フィルとステレオでスタジオ録音しているが、この演奏もハンス・リヒターの直弟子として、19世紀のドイツ音楽の偉大な伝統を身をもって伝えるクナッパーツブッシュのブルックナー解釈の真髄とでもいえよう。

クナッパーツブッシュが優れた演奏を聴かせるのはワーグナーとブルックナーだが、それは両者の共通点を彼も持っていたからである。

クナッパーツブッシュのくだんの武骨で頑丈な表現とブルックナーの朴訥きわまりない音楽は実に相性が良く、この相性の中からこそこうした悠揚迫らざる演奏が生まれるのだと思う。

実に明晰で雄大な第8交響曲で、歯切れの良さとスケール感に満ちた超人的な演奏といってよいだろう。

聴き続けているとこちらの身が、何か超時間的、超時限的な雄大さに包み込まれてゆくような感覚さえある。

このところクナッパーツブッシュのブルックナーはいささか人気が下火になっているきらいがあるようだが、熟聴すればするほど、彼が人気やブームの圏外の大存在であることを痛感させられる。

1892年シャルク改訂版を使用しているとはいえ、実質的には原典版とそれほど違わないし、何よりもこの広々としたスケール感と深い味わいはクナッパーツブッシュならでのものだ。

特にこの本拠のバイエルン国立管弦楽団との演奏は、自然体で、しかも際限もなく大きな広がりを持っている。

生前ブルックナーを得意とした指揮者の個性あふれる演奏のひとつであり、感銘深い。

録音も放送局蔵出しのテープによるもので、筆者が過去に聴いていた海賊盤に比べ、驚くほど生々しい音質に改善されている。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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