2013年11月15日

クナッパーツブッシュ&バイエルン国立管のブルックナー:交響曲第3番


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1954年10月11日、ミュンヘンでのライヴ録音。

ブルックナーとワーグナーに定評のあった、巨匠クナッパーツブッシュの演奏だけに、本拠のバイエルン国立管弦楽団を指揮して、乗りに乗った演奏を聴かせる。

確信に満ちた揺るぎない表現で、随所に個性的な表情も見られるが、それがブルックナーの音楽的様式を少しも損ねないところは、さすがクナッパーツブッシュだ。

クナッパーツブッシュに限らず、彼と同時代に活躍した指揮者によるブルックナーの演奏は、ほとんどが音楽の構成と感情のバランスに特徴が見られるが、彼は一見醒めた眼で作品を見つめながら、音楽のロマン的な感情の流れに重点を置いて解釈し、やや遅くほとんど動かないテンポに乗って悠然と進む流れの中から、豊かな感情を浮かび上がらせる。

そのために演奏は大きく起伏し、素朴で男性的なエネルギーに溢れている。

深さのある演奏とは、こうした表現の場合を言うのであろうか。

耳と心とで感じとる以外に説明のしようがない、美しい象徴だけが体をしびれさす。

両端楽章の生気に満ちたダイナミックスや、第2楽章の悠揚とした歌の大きさはまさに巨匠の音楽。

バイエルン国立管弦楽団もそれによく応え、彼らの最善を発揮している。

クナッパーツブッシュとバイエルン国立管弦楽団はブルックナーを心で感じつくしている。

そして、この共感と魂の一致がなかったならば、いかに巧みに計算された演奏でも、ブルックナーは生きた姿として、我々に訴えてこない。

演奏には改訂版を用いているが、これはノヴァーク版とあまり変わらない。

録音状態も良好で、この時代のものとしては驚くほど生々しい音質である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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