2013年11月18日

カラヤンのムソルグスキー:歌劇『ボリス・ゴドノフ』(1966年ライヴ)


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



『ボリス・ゴドノフ』は、ロシア(ソヴィエト時代を含め)史上最高のオペラである。

同時代の傑作には、チャイコフスキーの『エフゲニーオネーギン』などもあるが、史実を軸としつつも、そこに、帝政ロシア末期の社会矛盾を如実に反映させた内容の深さにおいて、『ボリス・ゴドノフ』をトップの座に据えることに何ら躊躇するものではない。

これだけの傑作だけに、ロシア系の指揮者だけでなく、カラヤンやアバドなどの大指揮者によっても数々の録音がなされてきた。

ロシア系の指揮者では、ゲルギエフの名演も記憶に新しい。

しかし、指揮者の統率力やオーケストラの巧さ、合唱陣や独唱陣の名唱、そして英デッカの極上の録音を加味すれば、カラヤン盤こそ、『ボリス・ゴドノフ』の最高の名盤と言っても過言ではあるまい。

そしてここに紹介するディスクは、英デッカ盤から4年前に行われたザルツブルク音楽祭でのライヴ録音である。

最近では評判の良くないR・コルサコフ版を使用しているが、名演奏の前に版は殆ど問題にならない。

プロローグや第4楽章の冒頭、そして第3場の、カラヤンが本場ザグレブからわざわざ呼び寄せたクロアチア国立オペラ合唱団を駆使した重厚な実在感のある響きは最高だし、第2楽章のボリスの苦しい独白、第3楽章のマリーナとグリゴリーの愛のかけあい、そして第4楽章第2場のボリスの死の場面の苦悩などの心理面の描き方は実にすばらしく、オペラを得意としたカラヤンならではの至芸と言うべきだろう。

カラヤンにとっても決してなじみではなかった東欧諸国の名歌手に、これだけの名唱をさせたカラヤンの超絶的な統率力、そして、ウィーン・フィルのこれ以上は求め得ないような好演にも拍手を送りたい。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 21:05コメント(0)トラックバック(0)ムソルグスキー | カラヤン 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ