2013年11月24日

クライツベルク&オランダ・フィルのフランス音楽作品集


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きわめて個性的な指揮法から、端正ながらも巧みな音楽作りを得意としたヤコフ・クライツベルクが、2003年から音楽監督をしていたオランダ・フィルハーモニー管弦楽団を振ったフランス音楽集。

フルートが活躍する作品を選んだようで、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」やラヴェルの「ダフニスとクロエ」第2組曲やフォーレの「ペレアスとメリザンド」組曲などが収められている。

「ボレロ」以外は比較的穏やかな音楽を選曲しているが、どの曲もクライツベルクが、北ヨーロッパのオーケストラならではのややくすんだ音色で、フランス風のエスプリに満ち溢れた演奏というよりも、むしろがっしりとしたゆるぎない造型の下、ドイツ音楽風の渋く、かつ重厚な演奏を繰り広げている。

ロシアの指揮者がフランス物というと、どうも色眼鏡で見られてしまうようであるが、もともと本場物というものを余り信用しない筆者は、クライツベルク生前の来日公演の評判がよかったこともあって、興味を持っていたのだ。

そしてその結果はまさに筆者好みでとてもうれしく思った。

したがって、フランス音楽としてはやや異色の演奏とも言えるが、筆者としては、クライツベルクのドイツ音楽風の個性的なアプローチには、新鮮な魅力を大いに感じる。

全く聴いていて安心感のある運びで、エキセントリックなことをやって話題を攫おうなどという山っ気はない本格派の演奏で、こうした演奏でこそこうした作品は生きてくるのだと思う。

しかしクライツベルクは、2011年3月15日、長年治療していた癌の容態が急変し、モナコ公国のモンテカルロにて51歳という若さで死去してしまった。

兄であるセミヨン・ビシュコフのその時の心境はいかばかりであっただろうか。

だからこそ尚更、早世したクライツベルクによる素晴らしい遺産を、SACDによる極上の高音質で味わうことができる喜びを大いに噛み締めたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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