2013年12月03日

テンシュテット&ロンドン・フィル 1984年 日本公演ライヴ


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1984年4月13日 大阪フェスティバル・ホールに於けるライヴ録音。

1984年、テンシュテットとロンドン・フィルが日本で行ったライヴがついに陽の目を見た。

テンシュテットといえばマーラー。しかも5番という、きわめつけのレパートリー。

すでにロンドン・フィルとの2種の録音(78年スタジオ・88年ライヴ/EMI)が広く知られているが、これもそれらに優るとも劣らない仰天演奏。

1楽章葬送マーチからして恐るべき粘っこさで、歩みを重く引きずるような、この途方も無い暗さはいったいどこから来るのか。

濃厚な葬送行進曲からつながる嵐の2楽章、ホルンも弦もすべてがパワー全開の豪放なスケルツォ、アダージェットでのこの上ない陶酔、そしてフィナーレの爆発的な絶頂。

どの瞬間でもオケの異常な集中力と緊張感とが途切れることがない。

この指揮者ならでは音楽に全身全霊を傾ける独特のやり方を、ここまで端的にあらわした例も数少なく、いまだに実演を目の当たりにした人々が口々に語り継ぐのも当然の演奏内容と言えよう。

一方、カタログ初の「ハフナー」はあくまで端正優美で、このあたり、マーラーとはまったく対照的なのがたいへん興味深いところで、それもこれも当アルバムが一夜のプログラムをすべて収めているからこその醍醐味だ。

さらにテンシュテットの肉声が聴けるインタビューが収められているのも嬉しいポイント。

録音については、幸いなことにマスターの状態も良く、Altusによる鮮烈かつ重厚なリマスタリングが素晴らしい出来栄えで、世紀の名演を今日に蘇らせてくれた。

「ここではテンシュテットの芸術の魅惑が最善の状況で記録されている(音楽評論家小石忠男氏によるライナーノートより)」。

まさにこれはテンシュテットのマーラー・音楽・生きざまが刻み込まれた畢生のドキュメント。

彼の心からのファンはもちろん、魂を揺さぶる音楽を求めている人に熱い感動を約束してくれる1枚である。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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