2013年12月04日

ブラームス:ドイツ・レクイエム(ポップ/アレン/ロンドン・フィル/テンシュテット)(1984)


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1984年8月26日、ロンドン、ロイヤル・アルバートホールでのライヴ録音。

テンシュテットらしく気宇壮大なドイツ・レクイエムである。

テンシュテットはこのライヴの直前に、EMIにこの曲をスタジオ録音している。

それと比べると、ここでの演奏は重々しさと彫りの深さが大きな魅力になっている。

大変な重量感を持って迫ってくる演奏で、並外れた集中力と表現意欲の賜物と言える。

この作品の構成的な美しさを、よくひき出した演奏で、小細工を弄することなく、正攻法で挑んでいるところに惹かれる。

全体をゆっくりとしたテンポで流しながら、たっぷりと旋律を歌わせているあたり、いかにもテンシュテットらしい。

静謐な演奏で、ここには真摯な祈りがあり、聴き進む程に心に浸み入ってくる名演だと思う。

底知れぬ暗さと、ふっと訪れる美しく優しい響きの対比は極端なほどで、まさにテンシュテットならではの鎮魂歌。

スタジオ盤のジェシー・ノーマンも素晴らしいが、ここでのルチア・ポップの可憐な歌声もとても魅力的。

ただし、曲によっては合唱がやや物足りないところもあるが、オーケストラは見事だ。

そして他の演奏家、たとえばカラヤンのような豊かな響き、もしくはヘレヴェッヘのような、ひたすら洗練された美しい演奏と比べると、非常に重く暗い演奏なので、集中力と根気が要る。

しかし、覚悟を決めて聴き通すと、そこには素晴らしい感動が待っている。

BBCレジェンドとしては音質も充分満足いくものだ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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