2013年12月22日

グリモーのショパン:ピアノ・ソナタ第2番《葬送》、ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番、ショパン:子守歌、舟歌


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狼とともに暮らすことで知られる人気女性ピアニスト、エレーヌ・グリモーの近年の進境は素晴らしい。

このディスクでは、グリモー自身の解説とインタヴューがついており、興味深く読むことができる。

それによると、ショパンとラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番は、「奥深く秘められた教会の、死の祭壇で執り行われる、優しさのミサ」であり、「真実の愛に満たされた魂」を表しているのだという。

そうした詩的な言葉は、聴き手に音楽を捉える新しい霊感を準備してくれるものだ。

誇張やエゴに陥らず、何度聴いても味わい深い、バランス感覚のとれたショパン。

しかも大きさ、豊かさを感じる。

リズムの俊敏さもグリモーらしい。

葬送行進曲も疾風のような第4楽章も、死と隣り合わせの不思議な優しさを湛えた演奏だ。

ラフマニノフはさらに音楽のスケールが大きく濃厚な情感を伝える。

ショパンに挟まれたラフマニノフというのは、ありそうでいてない、効果的な構成だ。

死と愛をテーマにした2つのソナタの後には、ほっとするように静かな2つのショパンの作品が配置される。

午睡にまどろむような「子守歌」は白眉の出来で、「舟歌」も曲に対する慈しむような思いが伝わってくる。

前半の大曲の厳しさとの対照が見事だ。

さらに、グリモーが素晴らしいのは、どこをとっても彼女の美貌を思わせるような気品の高さに貫かれているということであろう。

2004年12月のデジタル録音で、DG独自の4Dオーディオ・レコーディングが素晴らしく、どこまでもクリアな音質だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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