2013年12月26日

小林研一郎&チェコ・フィルのベートーヴェン:交響曲第1番、第7番


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小林研一郎が古希を迎えたのを契機として進められているチェコ・フィルとのベートーヴェンチクルスも、ついにその第3弾の登場となった。

そして、第3弾は交響曲第1番と第7番の組み合わせだ。

いずれも小林研一郎ならではの名演であるが、とりわけ素晴らしいのは第7番である。

ベートーヴェンの交響曲の中でも第7番ほど、小林研一郎向きの作品はないのではないだろうか。

70歳になって円熟の境地に達したとは言え、そこは小林研一郎。

本演奏においても、トゥッティに向けて畳み掛けていくような強靭な気迫や、切れば血が噴き出てくるような圧倒的な生命力に満ち溢れた熱演ぶりはいささかも変わっていない。

第1楽章のホルンの力感溢れる響かせ方など実にユニーク。

第2楽章の心を込め抜いた情感の豊かさも美しさの極みで、ここでも中間部でのホルンの最強奏は効果的だ。

第3楽章のトリオにおける超スローテンポによる、トランペットやティンパニを最強奏させた大見得を切った表現は濃密の極みであり、その強靭な迫力は小林研一郎の唸り声も聴こえるほどの凄まじさだ。

そして、終楽章はこれまでと同様にホルンを効果的に響かせるのが見事に功を奏しており、終結部に向けての圧倒的な盛り上がりは、小林研一郎の唸り声も相俟って、我々聴き手の度肝を抜くのに十分な圧巻の迫力を誇っている。

いずれにしても、本演奏はまさに「炎のコバケン」の面目躍如たる豪演に仕上がっていると評価したい。

他方、第1番は、第7番のように、必ずしも小林研一郎の芸風に符号した作品とは言い難いことから、小林研一郎としては随分とオーソドックスな演奏に徹しているとさえ言える。

これは、ある意味では円熟の名演と言ってもいいのであろうが、それでも緩徐楽章における心がこもった情感豊かな演奏は、いかにも小林研一郎ならではの熱き情熱を感じることが可能だ。

小林研一郎の確かな統率の下、チェコ・フィルも持ち得る実力を最大限に発揮した最高のパフォーマンスを発揮しているのが素晴らしい。

そして、本盤で素晴らしいのは、これまでの第1弾及び第2弾と同様に、SACDによる極上の高音質録音である。

特に第7番におけるホルンの朗々たる響きの美しさには抗し難い魅力に満ち溢れている。

いずれにしても、小林研一郎&チェコ・フィルによる素晴らしい名演をSACDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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