2013年12月31日

マタチッチ&N響のブルックナー:交響曲第7番


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1969年5月9日 東京厚生年金会館大ホールに於けるステレオ・ライヴ録音。

この演奏でマタチッチの日本における評価を決定づけたまさに記念碑的な演奏で、その伝説的名演がついに復活した。

マタチッチのブルックナー「第7」といえばチェコ・フィルとのスタジオ録音が超名演として大変に有名であるが、この録音が日本で爆発的な支持と人気を得たきっかけとなったのが、このN響とのライヴだったと言われている。

なかには「あの名盤の評価も、実演での生々しい体験があればこそ」という声もあるほどで、あらゆるブルックナーの「第7」の名演の中でも最高峰の一つに位置づけられるのは論を待たない。

マタチッチの指揮する姿はいつまでも筆者の心に残っているところであり、本当に風格のある巨匠だったと思う。

いずれにせよ、マタチッチがブルックナー演奏での確固たる地位を確立した演奏と言えるであろう。

演奏については、美しく、しかも重厚でコクのある演奏で、もう何も言うことはない。

とんでもなく濃厚な音と表現に引き込まれてしまう。

第1楽章、第2楽章に比べ、残りの楽章の存在感がイマイチな「第7」であるが、マタチッチの演奏はこれらも存在感を感じさせるような名演で、全く素晴らしい。

ある意味、ヴァントとは正反対のイメージがある。

どちらも大変な名演だが、ヴァント&ベルリン・フィル盤は速めのテンポで流麗さが際立つ演奏。

それに対してマタチッチはスケール雄大な音楽で聴き手を受け止めてくれる。

この「第7」に関しては、マタチッチとシューリヒトに、朝比奈とヴァント、それにカラヤンの最期の録音があれば、もう筆者には充分だ。

それにしてもこの頃のNHK交響楽団も素晴らしいものがあり、ある意味で黄金期とも言えるのではないだろうか。

この演奏は、最盛期のマタチッチがわが国の音楽史にその強烈な個性を刻み付けた、まさにそのときの模様を伝える貴重な記録と言えるだろう。

録音の古さもあまり気にならず、音質も良好だ。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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