2014年01月01日

クレンペラー&ウィーン響のブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」&マーラー:大地の歌


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クレンペラーは戦後、アメリカ・ヴォックスにまとまった量の録音をおこなっているが、この2曲はそのなかで1951年に録音されたものである。

ヴォックスの録音は壮年期のクレンペラー演奏の貴重な記録であり、そもそもかなり素っ気ない1950年代のクレンペラーの演奏を、ウィーン交響楽団の潤いある音響が補っている秀演。

ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』は、SP時代のベーム、ヨッフムに続く史上3番目の録音で、LP用の初めての録音でもあった。

この『ロマンティック』はおよそブルックナーらしからぬ快速演奏に驚嘆、と思う間もなくこの大指揮者の音楽に鷲掴みにされ一気に最後まで聴き通してしまう、比類なき名演。

もうひとつ指摘しなければならないのは、この当時のウィーン響の音である。

この頃はまだ古い楽器を使用していたのだろう、ホルンをはじめオーボエなどの管楽器がいかにも鄙びた味わいである。

弦楽器もかなり艶っぽい音を出している。

たとえば第2楽章のヴィオラ、チェロなど、この頃のウィーン響がこんなに甘い音だったとは知らなかった。

なお、クレンペラーはこの第2楽章の途中のヴィオラの旋律をソロに変更している。

むろん、これはクレンペラー独自の改変で、賛否はあるだろうが、これはこれでなかなか味があると思う。

マーラーの『大地の歌』はワルターのSP録音に続く史上2番目の録音で、ブルックナー同様最初のLP用録音である。

作曲者直伝の十八番マーラーはクレンペラーならではの正統的な演奏。

『ロマンティック』同様、速めのテンポで処理しているが、ここでもオーケストラの柔らかい音色が十分に物を言っている。

さすがにワルター/ウィーン・フィルほど結晶化はされているとは言えないものの、個性的であるのは間違いない。

随所にあらわれるヴァイオリン・ソロなどもかなり甘く歌っている。

歌手陣では、デルモータの美声がさすがで、この曲の名唱のひとつではないだろうか。

一方のカヴェルティはポルタメントが多い古いスタイルの歌い方だが、この曲の退廃的な雰囲気とよく合っていて、決して悪いとは思わない。

ただ、この2人の歌手があまりにもマイクに近すぎるのが少し気になる。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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