2014年01月01日

クレンペラー&コンセルトヘボウのマーラー:交響曲第2番「復活」


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



1951年7月のオランダ音楽祭でのライヴ録音。

乳癌のために早世したキャスリーン・フェリアーは、ブルーノ・ワルターの指揮でDeccaにスタジオ録音した《大地の歌》の独唱者として、不滅の評価を得ている。

この名アルト歌手が、ワルターとならんでマーラーの弟子として知られるクレンペラーと共演したのが、ここに聴ける「復活」交響曲のライヴ録音である。

現今では、マーラーの「復活」は、バーンスタインやテンシュテットなどの激情的な名演、小澤やインバルなどの純音楽的な名演など、数多くの名演が目白押しである。

そのような中で、マーラーの直弟子であるクレンペラーの名演はどのような位置づけになるのであろうか。

同じくマーラーの直弟子であったワルターが、「復活」に関しては録音のせいも多分にあるとは思うが、これぞ!という名演を遺していないだけに、俄然、クレンペラーの演奏の意義は高いとも言える。

この演奏は「復活」のあらゆる録音のなかでも最速のものとして知られているが、ただ速いだけでなく、凄まじい推進力に満ちており、峻厳・激烈でさながら青白い炎の様だ。

没後40周年を迎えた恩師の音楽を、なかなか認めようとしない世間へのクレンペラーの怒りが込められているかのような、怒髪天を突く「復活」だ。

特に、感心させられるのは、終楽章。

ここの中間部は、名演と称されるものでもいささか冗長さを感じさせる箇所であるが、クレンペラーは、ここを幾分テンポを落として、終結部の復活の合唱への布石のように崇高に心をこめて旋律を歌いあげていく。

この「復活」は、楽曲の本質を個性的な見地で捉えるなど奥深い内容をそなえた重厚な名演と高く評価したい。

マーラーの作品が一般に浸透するには、これからなお10年以上の歳月を必要としたのである。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 11:55コメント(0)トラックバック(0)マーラー | クレンペラー 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ