2014年01月01日

ラトル&ベルリン・フィルのベルリオーズ:幻想交響曲、他


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



いつもラトル&ベルリン・フィルが録音するベルリンのコンサートホールの火事で仕事場をカラヤンがよく使ったイエス・キリスト教会に変えての収録。

『幻想交響曲』という作品自体が描写音楽であることは重々承知のうえで、これほど純音楽的に美しい演奏は珍しい。

本ディスクでラトルの演奏は厳格なスコアリーディングに基づきながらも、ごく自然な表出になっているように思う。

アナリーゼの緻密さと余裕のある流れが合致した好演である。

管弦楽曲としての作品の天才性をこれだけ満喫させてくれるディスクはこれまでなかったのではないか。

初めて聴くような印象も与えてくれる。

その成功は、多分にゆったりしたテンポにある。

その代償として、作品の狂気やグロテスクさは後退しているものの、ラトルのアプローチがそもそもそういうものではないという気がする。

ヴァントの『展覧会の絵』などと似て、あくまで管弦楽曲に対するアプローチなのである。

確かにミュンシュのような爆演型を求める人にはピンとこない演奏かもしれないが、そうそう熱演ばかり何度も繰り返して聴けるものではない。

作品の内包する斬新さ・ユニークさを抽出してみせたラトルの手腕と、それに見事な反応をみせるベルリン・フィルには好悪は兎も角、素直に認めざるを得ないだろう。

このような他では聴けない、誰にも真似できない音世界を作れることは、ラトルがやはり優れた演奏家であることを示しているのではないかと思う。

「ラトルとベルリン・フィルは聴衆に息つく間を与えない」(英国グラモフォン誌)。

HQCD化による音質の向上も目覚ましく、本名演に大きく貢献している。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 15:28コメント(0)トラックバック(0)ベルリオーズ | ラトル 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ