2014年01月11日

ペライアのブラームス:ピアノ作品集(新盤)


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ペライアは1991年にブラームスのソロ・アルバムを録音しており、ラプソディ作品79-1とラプソディ作品119-4、間奏曲作品118-6の3曲についてはそちらにも収録されていたので、その3曲については今回は19年ぶりの再録音ということになる。

1991年の親指故障直前の旧録音と、数年間に渡る演奏活動休止期間中にバッハを研究してその音楽に深い慰めを見出し、復帰後は以前よりもヴィルトゥオジティ、スケールとも大幅アップした現在のペライアによる録音の比較も興味深いところである。

この新盤は凄い名演だ。

ブラームスのオーケストラ作品、特に、分厚いオーケストレーションを誇る交響曲では、重厚でシンフォニックな表現が演奏様式として一つの理想形となるが、ペライアのブラームスは、ピアノ演奏におけるシンフォニックな表現と言える。

まさに、巨匠風の重厚なピアニズムと言える。

ブラームスのピアノ曲の他の演奏には、例えば、超個性的なグールドやアファナシエフ、清澄なリリシズムを旨とするルプーなど、名演が目白押しであるが、ペライアのピアノはまさに正統派。

聴き手が仰ぎ見てしまうような威容に満ち溢れている。

「ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ」や「2つのラプソディ」における、あたりを振り払うような峻厳たる威容は、これぞ3大Bの一角を占めるブラームスならではの重厚さだ。

「6つのピアノ小品」も、第1曲など、威風堂々たるピアニズムであるが、第2曲、第5曲、そして第6曲の寂寥感溢れる抒情は、最晩年のブラームスの心底を覗き込むような深みのある音楽に仕上がっている。

「4つのピアノ小品」の高踏的な深みのある美しさは、前述のグールドやアファナシエフなども到達し得なかった至高・至純の高みに達している。

録音も鮮明で、ぺライアの堂々たるシンフォニックなタッチをクリアに味わうことができるのが素晴らしい。

それにしても、ぺライアは、今や巨大な存在になった。

そんな評価があながち大げさとは言えない驚異的な本CDの登場を大いに歓迎したい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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