2014年01月06日

ジュリーニ&フィルハーモニア管のブルックナー:交響曲第8番/ドヴォルザーク:交響曲第8番/ロッシーニ:歌劇「セミラーミデ」序曲


この記事をお読みになる前に、人気ブログランキングへワンクリックお願いします。



この信じられないような2枚組CDは必聴だ。

ブルックナーの「第8」は、ウィーン・フィルやベルリン・フィル以外のオケを用いた録音の中では、特筆すべきライヴ録音(1983年)である。

ジュリーニならではの耽美的な構築により、整然として伸びやか、壮大にして麗しい演奏になっている。

全体的にゆったりとしたテンポで、丹念に旋律を歌わせ、情緒を漂わせている。

全曲を通じて同じモードで貫かれており、殊に白眉のアダージョは絶美で、この世のものとは思えぬ至福の時がゆっくりと流れていく。

細やかでスムーズなテンポの揺れや音の強弱を伴いながら歌わせてゆき、移行句や休止も歌の一部となる。

特にアダージョからフィナーレへの恐るべき盛り上がりは凄く、90分弱という演奏時間が全く埒外になるほどに、この演奏の底深き感動が湧き上がってくる。

勿論ジュリーニの演奏にはヴァントの厳しさはなく、強烈なアゴーギクを伴うフルトヴェングラーの観念性とも異なり、盲人が象を触れるが如きごつごつした巨大性を持つクナッパーツブッシュとも異なる。

しかし聴き終えた時、脱力感と共に深い感動に心を満たされるが、それこそがこの作曲家、黙示録的な交響曲なのであり、演奏スタイルは決してひとつではない。

ジュリーニ若き頃(1963年)のドヴォルザーク「第8」も素晴らしい。

後年の録音と較べて、音が緊密で締まっているが、窮屈かというとそうではなく、随所にジュリーニ特有の「歌」が聴かれる。

ジュリーニ芸術の集大成であり、ジュリーニ・ファン必聴の名盤と言えよう。

ところで、クラシック音楽情報ならこちらがオススメです。
人気ブログランキング



フルトヴェングラーのCDなら、 フルトヴェングラー鑑賞室



classicalmusic at 23:52コメント(0)トラックバック(0)ジュリーニ  

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
メルマガ登録・解除
 

Profile

classicalmusic

早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

Categories
Archives
Recent Comments
記事検索
  • ライブドアブログ