2014年01月07日

クーベリック&バイエルン放送響のブルックナー:交響曲第9番, ヘンデル:合奏協奏曲Op.6-10


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1985年6月6日、クーベリックが心臓発作で倒れる直前にバイエルン放送響を指揮した最後の公演となったライヴ録音(ステレオ)。

海賊盤でも評判がすこぶる良かった素晴らしい名演奏で、筆者の愛聴盤だった。

クーベリックのブルックナーは「第4」も愛聴していたが、この「第9」はそれに通ずるスケール豊かで且つ推進力に満ちた演奏となっている。

当CDには当日の前プロだったヘンデルも収録されている。

アルバム冒頭、ヘンデルの序曲における荘重な響きからいきなり魅力的であるが、続くアレグロのフーガでも暗めの響きは持続され、以下、力強く芳醇なバイエルン放送響の弦楽サウンドを十分に味わうことが可能である。

この格調の高さは無類で、古楽器で演奏するのが当たり前な現在、もう2度とこのようなヘンデルは聴けないだろう。

メインのブルックナーでは、このコンビならではの微細な表情付けが作品の複雑な味わいを浮き立たせて面白く、第1楽章第1主題部での動機群の扱いや、同第2主題部での多声的な処理、同楽章展開部後半から第1主題部再現部にかけての強烈な盛り上げ、続くブリッジと第2主題部再現部での繊細な表現など聴きどころ満載だ。

スケルツォ楽章もパワフルで申し分なく、重厚剛毅なバイエルン放送響の凄みあるサウンドが素晴らしい。

第3楽章ではブルックナー作品中最高と目される豊富な語彙をことごとく際立たせ、有名な第1主題部経過句の美しい再現部でも多声的なアプローチが印象的で、以下、声部バランスの絶妙な配分によって、最後まで多彩な音響を聴かせてくれるのが嬉しいところだ。

コーダの少し前、カタストロフィーの描写も凄まじいものがある。

ライヴでは爆演のイメージ強いクーベリックだが、ここでは実に理性的かつ熱気も十分な完成度の高い名演を繰り広げている。

オーケストラの高性能ぶりも驚嘆すべきで、特にクーベリックが指揮するとこのオーケストラは本当に澄み切った音を出す。

放送用音源ということもあり音質も良好なデジタル録音なので、クーベリックのスケールの大きな音楽を捉えきっている。

これこそまさにブルックナー演奏史に燦然と輝く名盤と言えよう。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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