2014年01月11日

シューリヒト&フランス国立放送管のブルックナー:交響曲第7番


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1963年9月11日、ブザンソン音楽祭に於けるライヴ(モノラル)録音。

この録音は、かつて秋葉原の石丸電気でしか入手できなかった、RARE MOTHシリーズから出ていたもので、漸くフランス国立視聴覚研究所の最新再生技術によるシューリヒト・ライヴ・コレクションの1枚としてALTUSレーベルから正規盤が発売されたことは、吉報だ。

もう何度も述べているように、シューリヒトのブルックナーは、古くから世評が高く、EMIへの「第8」及び「第9」は、ウィーン・フィルとの共演ということもあり、SACD化され音質も飛躍的に向上し、今日でもベスト盤として評価されることの多い不朽の名演である。

それに対してシューリヒトの「第7」は、ハーグ・フィルとのスタジオ録音の他、SDR、デンマーク放送響との、2種のライヴが知られているものの、決定打に欠けるという印象があった。

そこへ先般、ALTUSレーベルからコンセール・コロンヌ管盤も発売され大変好評であったが、さらに新たに同レーベルから晩年のフランス国立放送管との演奏が加わった。

今回のフランス国立放送管とのライヴは、最晩年の演奏という点でも、大変貴重なもので、まさに枯淡の境地というべき世界が拡がっている。

しかし80歳を超えたシューリヒトの体力的な衰えが覇気を失わせ、オーケストラのコントロールがうまく行っていないもどかしさがある。

細部がやや雑でニュアンスが乏しく、音響が表面的になったり、枯淡が過ぎて冷たくなったりする部分も見られるが、随所に表れる意味深い閃きと透明な音感はまさに出色の出来ばえで、貴重な記録といえよう。

孤高の巨匠、シューリヒトならではの演奏である。

音質は、ALTUSレーベルのシリーズの中では、標準レベルである。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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