2022年08月14日

👏レスピーギによる華麗な中にも精緻さを誇る管弦楽法を見事に紐解く知る人ぞ知る名演👉小澤&ボストン響のローマ三部作


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本盤に収められた小澤&ボストン交響楽団によるレスピーギのローマ三部作は、私見ではあるが知る人ぞ知る名演であると考えている。

というのも、レコード芸術誌などにおける著名な音楽評論家の評価があまりにも低いからだ。

レスピーギのローマ三部作の過去の名演としては、古くはトスカニーニ&NBC交響楽団による超弩級の名演(1949年、1951年、1953年)や、近年ではムーティ&フィラデルフィア管弦楽団による名演(1984年)など、いわゆるイタリア系の指揮者による名演が幅を利かせている。

他方、レスピーギの華麗な管弦楽法の魅力を存分に表現したオーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団による名演(1973〜1974年)や、交響詩「ローマの祭り」を欠いているという致命的な欠陥があるものの、カラヤン&ベルリン・フィルによる素晴らしい名演(1977年)なども存在している。

このような海千山千の大指揮者や個性的な名指揮者による名演の中にあって、存在価値のある演奏を遺すことは至難の業なのである。

そうした意味においては、本盤に収められた演奏は、若干影の薄い存在であると評価されても致し方がないのかもしれない。

しかしながら、本演奏全体に漲っている若き小澤ならではの強靭な気迫、そして、これは他のいかなる名演をも凌駕していると筆者としては考えるところである。

いわゆる日本人的な繊細さは、レスピーギによる華麗な中にも精緻さを誇る管弦楽法を見事に紐解くのに大きく貢献しており、本演奏の魅力を最大限に引き出すのに大きく貢献しているのを忘れてはならない。

小澤がボストン交響楽団の音楽監督に就任したのは1973年であり、本演奏が1977年のものであることに鑑みれば、4年目のシーズンに入った時のもので、まさに、小澤がボストン交響楽団を掌握し始めた頃のものである。

モントゥーやミュンシュとの数々の名演では名高い存在であると言えども、ボストン交響楽団は必ずしも一流の存在としては見做されないオーケストラかもしれない。

それでもこれだけの見事な名演奏を繰り広げたのは大いに賞賛に値するし、むしろ、小澤の圧倒的な統率力の賜物と言っても過言ではあるまい。

こうした知る人ぞ知る名演が、これを機に真価のベールを脱ぐ結果となることを願ってやまないところだ。

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classicalmusic at 13:59コメント(0)レスピーギ | 小澤 征爾 

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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