2022年10月23日
N響85周年記念シリーズ🥲現役最長老指揮者🧓ブロムシュテット🫰マーラー:交響曲第4番⏺️第5番
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2001年4月28日(第4番)、1985年12月5日(第5番)/NHKホールに於けるライヴ録音。
ブロムシュテットのマーラーは世紀末的な情感よりも、古典的なスタイルと構成感に特徴がある。
それが清明な第4番にはうってつけで、精緻な演奏を聴かせてくれている。
第4番は、2001年とごく最近の録音だけに、音の状態も良く、N響の響きも艶やかで、技術的にも高水準だ。
清澄ななかにリリコの魅力を込めた中嶋彰子の歌唱も絶品。
ブロムシュテットのマーラーは、サンフランシスコ響との第2番があって評価が高いが、これも良いと思う。
ヴァイオリンは対向配置にしているようだ。
第5番はさらに15年をさかのぼる1985年の録音で、良くも悪くも当時のN響である。
金管、とりわけトランペットが相当に情けなく、最初の2楽章を聴いている途中で、これでプロを名乗れるのかと心配になってきたが、ブロムシュテットは燃えており、厚みと力感を伴った弦の彫りの深い表現が聴けるし、トランペットも途中から持ち直してくる。
第3楽章のスケルツォはかなり速いテンポ設定で、音楽が良く流れている。
一転、アダージェットは意外にも遅いテンポでじっくり歌う(13分もかけている)。
その流麗な美しさは素晴らしく、ブロムシュテットならではの演奏である。
ロンド・フィナーレも、かなり細部にまで神経が行き届き、N響も良く応えている。
ホルンが好調、木管もまずまず健闘、音楽がよく弾んでいる。
大円団のコーダにいまひとつの高揚感とスケール感が欲しいところだが、贅沢を言えばキリがないところだ。
ブロムシュテットはN響と素晴らしいマーラーの第9番を演奏した記録があるのだが、発売にこぎつけてはくれまいか。
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