2014年02月08日

ハイティンク&コンセルトヘボウのドビュッシー:管弦楽作品集


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ハイティンクほど、評価が分かれる指揮者はいないのではないだろうか。

ハイティンクのアプローチは誠実そのものであり、奇を衒った演奏を行うことは皆無であり、曲想を丁寧に愚直に描き出していくのを旨としている。

したがって、聴き手によっては、楽曲の魅力を安定した気持ちで満喫することができるということで評価する人もいるであろうし、他方では、そうした演奏を没個性的であると批判する人もいると思われる。

筆者としては、いずれの意見にも一理あると考えているが、楽曲によって向き不向きがあると言えるのではないだろうか。

例えば、マーラーのような交響曲については、ハイティンクの演奏では物足りないと感じることが多々あるが、他方、ブルックナーの交響曲については、これも曲によって良し悪しはあるが、総体としては、マーラーよりは出来がいい演奏を成し遂げているように思われる。

多くの評論家が賞賛しているショスタコーヴィチの交響曲についても、楽曲によって向き不向きがあるようで、例えば第4番はいかにも踏む込み不足が露呈した演奏に陥っているように思うが、第13番は彫りの深い素晴らしい名演に仕上がっている。

ハイティンクは、長年にわたって、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の芸術監督を務めたことから、どちらかと言うと、同オーケストラを指揮した時の方が、名演になることが多いとも言えるのかもしれない。

実際に、前述のショスタコーヴィチの第4番はロンドン・フィルとの演奏であるのに対して、第13番はコンセルトへボウ管との演奏でもあるのだ。

それはさておき、本盤のドビュッシーの演奏においても、ハイティンクのアプローチは何ら変わるものではない。

自我を抑制し、ひたすら曲想を丁寧に愚直に描き出していくというものだ。

したがって、ドビュッシーの音楽の魅力をゆったりとした気持ちで味わうことができるという意味においては、素晴らしい名演と評価してもいいのではないかと考える。

特に、当時のコンセルトへボウ管の各奏者は卓越した技量を誇っており、そうした圧巻の技量とともに、北ヨーロッパの楽団ならではの幾分くすんだいぶし銀の響きが味わえるのも本演奏の大きな魅力の一つである。

さらには、SACDによる究極の超高音質によって、本名演を味わうことができることを大いに喜びたい。

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早稲田大学文学部哲学科卒業。元早大フルトヴェングラー研究会幹事長。幹事長時代サークルを大学公認サークルに昇格させた。クラシック音楽CD保有数は数えきれないほど。いわゆる名曲名盤はほとんど所有。秘蔵ディスク、正規のCDから得られぬ一期一会的海賊盤なども多数保有。毎日造詣を深めることに腐心し、このブログを通じていかにクラシック音楽の真髄を多くの方々に広めてゆくかということに使命を感じて活動中。

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