2014年02月06日

インバル&都響のマーラー:交響曲第4番


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インバルのマーラーと言えば、20年以上前に完成したフランクフルト放送交響楽団との全集の印象が非常に強い。

マーラーを「最も偉大な交響曲作曲家」と表現するインバルなだけに、おそらくは人一倍、マーラーへの深い愛着からくる心の中の力強いパッションの爆発があると思うのだが、指揮をする際には、それを出来るだけ抑制しようとしているように思われる。

したがって、同じくマーラー指揮者と言われたバーンスタインやテンシュテットなどに比べると、どこか冷めたような演奏のように聴こえてしまうのは大変残念な気がする。

本盤の「第4」は、かつての全集から20年以上経った演奏ではあるが、その抑制的な演奏傾向は殆ど変わりがないと言える。

同じく東京都交響楽団を指揮したチャイコフスキーの「第5」など、実にドラマティックな名演を成し遂げていたのに、なぜかマーラーの交響曲ではこうも大人しめのアプローチに変わってしまうというのは、実に不思議な気がする。

特に、本演奏で不出来なのは終楽章。

半田の独唱など、あまりの弱々しさに大変がっかりさせられた。

もちろん、インバルだけに、抑制的な表現であるからと言って内容が希薄ということはない。

繊細なテクスチュアのなかに和声の美しさを最大限に際立たせた演奏で、明るい印象の中にも憂愁を含んだ天上の響きを見事な手腕で作り出している。

特に第2楽章の楽器の独特の響かせ方や第3楽章のコクのある表現は、さすがと言わせる説得力もある。

オーケストラはインバルに全信頼を置き、特に弦楽器アンサンブルの艶やかさと豊潤な響きは目を見張るものがある。

SACDによる超高音質が本盤の価値を高めるのに大きく貢献していることは、忘れてはならない。

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